ホリスティック医学を知ろう -ホリスティック医学の活用法 前編ー
こんにちは。
北條吉宏です。
今回からは、ホリスティック医学の内容とその活用法、効果的な利用方法を述べていきたいと思います。
今回は、その前編です。
WHO(世界保健機関)の健康観に関しては、最初に扱っていますので、ご参照くださいネ。
これをベースとして医学の分野において、展開しているのがNPO法人日本ホリスティック医学協会です。
事務局はJR代々木が最寄り駅です。
同法人の定義によれば─、※以下同HPから引用。
健康な状態、病気の状態に関係なく、人間の「からだ」というものは、常に全体的にとらえる必要があります。ここで言う人間の「からだ」とは、肉体・精神・心・霊魂の総体であり、すなわち人間そのものを指します。ゆえに、健康、あるいは健康破綻としての病気について考えるということは、人間について考えるということです。人間の生を「いのちの営み」として、ありのまま全体を見つめ、限界や欠如も含めて尊重する姿勢がホリスティックであり、ホリスティック医学をひと言でいうならば、人間をまるごと全体的にみる医学といえます。 これは、病気だけに限定されるものではなく、人生の生老病死にかかわる、あらゆる分野の「癒し」も関連しています。したがって、ホリスティックヘルスとは、「病気でない状態が健康である」という否定的な定義や「検査結果が正常値の範囲以内であれば健康である」という消極的な定義ではありません。
精神・身体・環境がほどよく調和し、与えられている条件において最良 のクオリティ・オブ・ライフ(生の質)を得ている状態 』を健康と考える、より積極的な状態のことです。 当協会では、ホリスティック医学を次の5つの視点で定義しています。
<ホリスティック医学の定義>
1. ホリスティック(全的)な健康観に立脚する
2. 自然治癒力を癒しの原点におく
3. 患者が自ら癒し、治療者は援助する
4. 様々な治療法を選択・統合し、最も適切な治療を行う
5. 病の深い意味に気づき自己実現をめざす ※同協会HPより抜粋
引用が長くなって申し訳ありません。大切なポイントなので、引用させて頂きました。
同協会は全国に支部を置き、数千名の会員で成り立っています。私は長く専門会員として、また役員として務めたこともありました。
これと相関連した団体に日本補完代替医療学会等もあります。
代替補完医療とは、西洋医学以外の医療と考えてください。
代表的なものには、アユールヴェーター(インド医学)、中医学(気功、漢方、推拿等)、ホメオパシー、オステオパシー、ヒーリング等々があります。
代替医療は実は、もっと数が多いのです。
では、と言うと、西洋医学(医療)+代替医療=ホリスティック医学とはなりません。
ホリスティック医学は、日本ホリスティック医学協会の定義にあるように、これらを超えた医療を理念として掲げています。
西洋医学+代替補完医療という立場からは、統合医学という視座から統合医学の団体もあります。
私のブログでは、情報提供を基本としているので、理論を展開するのではなく、その部分は少なくして、活用法、利用法、実践方法をお知らせしていくことが基本姿勢です。
少しでも皆さんのお役に立てれば光栄です。
必要とあれば、また詳しくお知りになりたい方は、最後に参考文献をあげておきます。よって、それらをご参照ください。
また、国々によって代替療法の取り扱いは、さまざまです。
ざっと言うと、欧州ではホメオパシーは、基本的に保険が適用になっていると認識しています。
またドラッグストアではごく普通にホメオパシーのレメディを求めることができます。
我が国では自由診療で保険適用外です。
中国では中医学と言われるように、気功は一般大衆がごく普通に生活習慣として実践しており、中医学の発祥地です。
またヒーラーの立ち居で言えば、イギリスが伝統的ですが、この国でも西洋医学とヒーラーとの関係は微妙です。
米国ではオステオパシーは大学もあり、オステオパシー医は、正式なドクターです。
我が国では、専門学校のような学習形態はありますが、オステオパシーを学べる大学機関はありません。
ほとんどのオステオパシーを看板にしていらっしゃる方は、そういうところで手技を身に着けた方々です。
もちろん、保険の適用は基本的にありません。
よって料金は、1回1万円前後が多いようです(例外あり)。
また柔道整復師としてオステオパシーをされている方々もいらっしゃいます。この場合は保険が利く場合もあります。
国家資格と言えば、おなじみの接骨院が柔道整復師の開業形態ですネ。
私の自宅からチャリンコで10分間の範囲で、少なくとも4.5件はあるようです。
次回からは主だった代替医療をと取り上げて、その活用方法や選択方法述べたいと思います。
ご期待ください!
<参考文献>
・降矢秀成著『代替医療―オルタナティブ「・メディススンの可能性』
・帯津良一著『ホリスティック医学私論』
・上野圭一著著『代替医療 オルタナティブ・メディスンの可能性』等
<解説>
降矢先生の著書は比較的最新のもので、私の住んでいる図書館では人気のある本のようで、よく予約待ちなっています。読みやすいです。
帯津先生は、ホリスティック医学の泰斗として有名な先生です。
上野先生は、アンドリュー・ワィル博士の翻訳者としても、数多くの翻訳者として知られた人です。以前ご自宅にお伺いしたこともあります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!