ホリスティック医学 代替療法 -ホメオパシーとは(2)─
西洋医学の医師にも言えることですが、良い医師に出逢うことはとても大切なポイントですネ。
「3時間3分」と言う極端な表現があります。
3時間待たされて3分の医師との診察で薬剤の処方がされることを意味した揶揄です
しかも患者は、その後支払いで待たされ、さらにまた薬局で30分かかり、やっとと思いで帰路に向かいます。
病院通い(患者)は、一日半を奪い、予約の時間帯によっては、1日をつぶしてしまうことになります。
これが地域中核病院や、他の病院の典型的な実態です。
日本人は辛抱強いとつくづく実感しています。
中には服を着替えている際、看護師が急ぐように注意を促すケースもあります。
保険点数の問題が背景にあるのかも知れませんが……。
これでは、患者の年齢、教養、学歴を問わず、患者の満足度(CS)は、高まるハズはありません。
以前、某医学大学の構内で、勉強会があり、数回、参加したことがありました。その学食(?)のようなところに、「コミュニケーション」の標題を掲げた看板がありました。
その意味するところは、若い医師が、患者とうまくコミュニケーションが取れないことへのスキル習得の講座案内のようなものでした。
考えてみれば、ひょっとしたら小さい頃から、塾通いし、進学校に進み、やっとの思いで(?)医学部に入学した、”お坊ちゃん”なのかも知れません。
私たちは、そのような若い医師の場合に、しばしばお目にかかることもあるかも知れません。
人生の甘いも酸っぱいも味わって、時には税務署と高かったり、ろくでもない(?)従業員と悪戦苦闘してきた経験豊かな中小企業の経営者とは、ほど遠い人たちなのか知れません。
また、ご経歴は豊かな中堅医師であっても、そのような開業医師に出逢うかも知れません。
話が外れていると思われるかも知れませんが、ホメオタシー医(ホメオパス)を選ぶ際にも、このことはとても大切なことなので、ここでこのことを取り上げている次第です。
「カウンセラーは話をよく聞いてくれたが、何も解決してくれなった。医師は話を聞かなったが、薬を与えてくれた」という揶揄(やゆ)に満ちた言い方をされる台詞があります。
実は、日本にホメオパシーが知られる、ずぅーと以前に、東中野辺り(?)でシホメオパシーをされている人が居たことをお聞きしたことがあります。
その話に感動した私は、そのような素晴らしい医学なら、どうして続かなかったのか疑問でした。
そこでお聞きしたら、経営的に成り立たなかった、とおしゃいました。
前置きが長くりましたが、これからエビデンスベストメディスン(EBM)とナラティブベイストメディスン(NBM)とを明らかにし、ホメオパシー医の選択を越えて、良い医師の選び方を確認していきたいと思います。
EBMは科学的視座から、医療現場で診断し、それに基づいて診断結果を帰納的に医師の思考過程から診察結果を導く思考プロセスです。
往々してその診断結果のみを患者に伝える医師も多いです。
これに対し、NBMは─、
「患者が語る「病気になった理由」、「経緯」、「症状」、「病気についてどのように考えているか」といった物語から、患者が抱える問題を全人的に(身体面だけでなく、精神や心理状態、社会的立場などを含むあらゆる要素から)把握し、治療方法を考える医療のこと。患者と医療従事者が対話を通じて良い関係性を作り、双方が満足の行く治療を行うことを目的としている。 NBMの考え方は、従来の医療が科学的根拠(エビデンス)に基づく診断・治療(EBM)を重視してきた結果、科学的根拠に基づいた医療を行っても、患者の満足度が上がらず、医療従事者もやりがいや達成感を感じづらかったというジレンマから起こった考え方である」
執筆: 永澤成人
東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教 救命救急センター
このようにまずは、患者の訴えることに耳を向け、患者のストーリー(社会環境、育った環境、発症の原因、家庭環境、心理的状況等々)に寄り添います。
NBMは、ホメオパシー医以外にも、言えることなのです。
また地域医療(プライマリーヘルスケア)を担う、開業医にも極めて大切なスキルなのです。
これらのことについてはまた「私のホメオパシーの体験記」として稿を改めますネ。