シニア世代のためのライフプランのマインド形成
ナポレオン・ヒル、ヨジェフ・マーフィー、SMIのポール・J・マイヤー等、多士済々です。
これらを、分かりやすく、ごくごく単純化して言えば、私たちの人生を変えるには(マインド設定するには)、自分の思考・言葉・行動・習慣・人格・運命を変えることだ、と主張しているのだと思えばいいと思います。
これを、思考(態度)→言葉→行動→習慣→人格→運命の順にとらえなおしてみてください。
そうすると──
考え方が(思考・態度)が変われば、(発する)言葉が変わる。言葉が変わると習慣が変わる。習慣が変わると人格が変わる。人生が変わると運命が変わるという図式になります。
問題は果たして、これらの教材やプログラム、書籍を読んだ方々が、どの程度、”成功”したかということです。
※成功とは何が問題ですが……。
宗教団体では信仰や教祖様によって、救われた信者の体験談を熱く多くの信者の前でよく語ります。信者のモチベーションを高めるための重要な場の創出なのです。
が、”救われなった方“の方々の数値データは、公表はされることはありません。
データすら取っていないのでしょう。
そこで、今回は、これらのことを取り上げたいのです。
研修業界において、わずか1,2日間の研修によって果たして人は変わるの、と言う疑問があります。
研修効果の問題です。
それを答えるためには
これは、教育一般にも言えることなのですが、教えるー学ぶという双方の立場から言えば、
- 理解する、知識を得る(知識習得)
- スキルを身に付ける(スキル習得)
- 態度が変わる(態度・行動変容)
の到達目標があります。
1.知識習得:知識習得を見に付けて、その職種に関する国家試験に合格すれば、目標を達したことになります。
運転免許試験の学科のようなものです。大学受験もその1つです。
2.スキル習得:マナー研修のように、あいさつ、電話でのビジネス会話、組織人としてのコミュニケーションが取れれば、一応、ビジネススキルは出来ている状態になります。
パソコンのワードやエクセル、パワーポイントのスキル習得も同様です。
運転免許試験でいえば、実施試験のようなものです。
3.行動変容(態度形成):この到達も目標は、”行動が変わらなければ(態度変容)、目標の到達には至りません。到達目標で一番難度の高い目標となります。
以前、会合である大手の研修課長から
「“薫習”と言う言葉を知っている?」と訊かれ、その言葉を知らなかった私は
その方のご説明を受けて後ほど辞書で調べました。
それによると
「ものに香りが染みつくように、人々の精神・身体のすべての行為が人間の心の最深部に影響を与える」という仏教語らしいことが分かりました。」
心の垢(あか)みたいなものだ、と理解しました。
これらの知見から考えてみると、シニア世代の方々にとって、なかなかこれから豊かな人生設計は大変とお思いの方のいらっしゃると思います。
けれども、加速学園を主宰されていた故関英雄博士が熱く晩年まで説かれていた,“洗心”に務める日々を送ることでいいのでは…と気付いたのです。洗心とは御法度の心を慎しみ、洗心していくことです。
その常の心は、「強く、正しく、我を折り、よらしからぬ欲を捨て、皆仲良く相和して、感謝の生活をなせ」です。
その反対の「御法度の心」は
「憎しみ、妬み、そねみ、うらやみ、呪い、怒り、不平、不満、疑い、心配心、咎めの心,いらいらする心、せかせかする心」です。
この“洗心”の心を持ち、“御法度の心”を日々、実践していくことで、冒頭から問題提起したことがすべて解決していくと納得している今の私なのです。