シニア世代のライフプランのために ─ホリスティックライフについて─
こんにちは。
今回はホリスティックライフのスピルチョアル編です。
かつて某大手通信会社に研修企画を提案したことがありました。
それは、単に、1,2日間で終わる研修ではなく、「夢現講座」といって実際に参加者の希望実現を行う参加者に実践を促す極めて実行度・実践度の高い講座内容の提案でした。
その中に、「人格」、「霊格」を高めるという記述がありました。
今では「人格」というと、やや道徳性を内包した単語ともとらわれるとも思います。
それはさておき、
「霊格」と言う言葉に引っかかる担当者も多く、結局その言葉も使わない方向で、同意しました。
私にとっては、極めて現実的な判断でした。
公益財団法人日本心霊科学協会の長い会員であり、日本ホリスティック医学協会の専門会員(当時)であった私にとっては、スピリチュアリティの概念を取り入れることには抵抗がなかったのですが……。
WHO(世界保健機関)の代替案にある、スピリチュアリティの概念を含んだ、ホリスティックな健康観をどれだけの人が理解しているのか、あるいは信じているのか、気になり、調べることにしました。
ところがインターネットで数値的なデータはなかなか検索できず、一苦労しました。
たしか博報堂さんのデータでしたか、それによれば、
・霊魂を信じる人:32.2%
・霊魂を信じない人:67.7%
・来世を信じる人:30.0%
・来世を信じない人:69.9%
という博報堂さんの数値に出くわしました。
またNHK放送文化研究所調査結果も見ましたが、死後の世界はあると思うかどうかについて、
・あると思う:18%
・あるかも知れない:45%
・ない:26%
という数値に出くわしました。
この中間の「あるかも知れない」という約半数の人がいるのが気になりました。
ここで話は転じます。
若き頃、穂積五一先生の影響を受け、AOTSという団体(現:経済産業省の傘下の補助団体)に奉職したことがありました。
先生がご逝去の際には、「アジアの父、逝去」と新聞に大きく報じられました。
そこでの奉職生活は、私自身独身だったので、ドミトリィーでの生活は、A・A諸国との研修者と起居をともにする同じ研修センターの会館でした。
そこでの体験で多くのことを学ばせて頂きました。
またメキシコからの研修者は、入館とともに、
まずは付近の教会とメキシコ料理店を調べます。
そして彼らは、日曜日は教会に出向き、祈りを捧げます。
すなわち、この例にあるように、宗教が生活規範(ノルム)として根付いているのです。
アイルランドからのカソリック教の技術者もまた別の意味で、このようなことを体験しました……。
今、わが国において、とりわけ、都市部において、宗教が生活規範になっているものは、ほとんど皆無のように感じます。
逆にキリスト教徒でもないのに、クリスマスイブが年間の国民あげてのイベントになっています。
教え子にたまたま私が空いている日にアポを取ったら、
「先生とイブは過ごしたくない」、と断られたこともありました。
仏教国ならば、お釈迦さんの生誕日が、クリスマスイブのように扱われていいのでは、と考えたこともありました。
こういうわけで、スピリチュアリティの観念が、発想が欠如しているのが、わが国の実情では無いでしょうか?
本稿はここで閉じますが、
今では、ほとんどが「病院死」です。
病院は、私たちが死ねば、遺体として取り扱ってくれますが、スピリチュアルケアはほとんどありません。
※以降は次稿以降に。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!