人生100年時代を幸せに生きよう! ライフコーチ&カウンセラーの徒然日記

ライフコーチ&カウンせラーの現場から人生100年の人生の生き方、生きがい、対応力、不安、悩みについて情報をお伝えします。

ホリスティックライフプラン ─人生五計説の紹介─

人生五計説の紹介

 

こんにちは。

高畑吉宏です。

酷暑がやや収まり、やや朝夕のしのぎやすさの感じる昨今です。

お元気ですか。

朝活でブログを書いています。

 

これから少しずつ人生100年時代のライフデザイン

のあり方紹介でき、シェアできればと思います。

 

ただし、本ブログは、ホリスティックな立場と、

スピルチョアリティをベースにしているため、

このテーマばかりをお伝えすることにこだわることなく、

全体的な立場を堅持していくつもりです。

 

では本題に入ります。

 

実は人生100年時代においても、参考になる

ライフデザインの仕方が古くからありました。

 

それは、

中国の栄の時代の思想家、朱新仲が唱えた

人生五計説です。

この五計説の思想は、人生100年時代に応用できるとともに、

ホリスティック的です。

 

彼は、①生計、②身計、③家計、④老計、⑤死計

の5つのライフデザインを唱えました。

 

それぞれを紹介してみましょう。

 

1.生計 

 

「生」は命の意味で、いわゆる今日でいう「生計」とは意味合いが

大きく異なります。

私たちが天から授かった、命を大切にするという意味です。

いってみれば、健康のデザインです。

 

人生100年時代にも、健康のデザインは、重要な項目です。

 

2.身計

 

身計は、何をもって身を立てるかの計画です。

いわば、キャリア開発全般とも言うべきものです。

今、会社生活→定年というライフ設計の図式が崩れてきています。

人生100年時代は昨日のブログでも述べましたが、

令和の時代を迎えてはライフプランはステージ3の段階に入りました。

 

朱新仲は「出処進退は自覚的に行うものである」

と述べているのです。

 

これは、まさしく、これからの時代の人生哲学

とも言うべきものです。

 

3.家計

 

朱新仲は家計を2つの意味でとらえています。

1つには家庭経済(家計)の意味と、

もう1つは家族そのもののデザインです。

家庭のデザインは各自各様なのですが、どのような家族生活を

過ごしたいかを理想化し、日々実践することです。

これもまた今、ワークライフバランスが指摘される中、

重要視されてきている概念なのです。

 

4.老計 

 

老いへの計画の意味ですが、今や長寿少子化の時代となりました。

一言で言えば、青年期―壮年期―中年期―高齢期の流れの

中の「老い」計画です。

ただし、高年者の雇用の「多様化」が叫ばれている現代、

しなやかなライフシフト・計画が求められています。

 

雇用の多様化については大きなテーマなので、

別途後の稿で説明したいと思います。

 

5.死計 

 

死計とは、死へのデザイン化と言えます。

いわば、今忘れされている感じさえもある、死生観です

私は若き頃、拙書で紹介したことのある作家の加賀乙彦氏は、

以下のように指摘しておられます。

 

長くなるが引用したいと思います。

 

「死刑囚と無期囚。どちらも大半が殺人犯だ。教育、遺伝、

経歴に違いはない。とすればこの二種類の囚人たちの心の

違いは素質的な差によるものではいと言えるであろう。

南方の島で玉砕した日本兵たちは、前夜飲みあかし、

げらげら笑い、泣き、実に多感であったと生き残り兵

は言う。ガンを宣告された学者や作家、そして死刑囚にも、

傑作を残す人が少なくない。死に向かい合うと、人間の

精神生活はひどく濃密になる。」

 

加賀乙彦さんの言ったかったことは、

私たちの日々は無期囚化していませんかということなのです。

 

日々の生活、生活……の繰り返しではなく、人生全般ホリスティック

の視座から、日々の生活の意味づけができているかどうかを

問っているのです。