人生100年時代を幸せに生きよう! ライフコーチ&カウンセラーの徒然日記

ライフコーチ&カウンせラーの現場から人生100年の人生の生き方、生きがい、対応力、不安、悩みについて情報をお伝えします。

ホリスティックライフプラン ─人生100年時代を生きていく前に―

こんにちは。

朝夕はともかく残暑の厳しい日が続いています。

お元気でしょうか。

高畑吉宏です。

 

では早速本題に。

人生100年時代とは、ロンドン・ビジネス・スクール教授

のリンダ・グラットンとアンドリュー・スコット)が『LIFE SHIFT

(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略―』

で提唱した言葉でしたね。

 

その中に幾つかのキーワードがあります。

その1つが、エクスプローラ (Explorer) という言葉です。

本来は英語で「探検家、探究者」の意味です。

 

では、教育期―就業期―引退期と区切られていた従来の人生

パターンからエクスプローラーは、人生100年時代において

どのような意味をもっているのでしょうか?

 

一言で言えば、“自分発見の旅”とも言えるでしょう

 

具体例をあげてみたいと思います。

 

私自身も、自己発見の旅は随分時間を要しました。

地方育ちだったので、高校生になっても、自己の特性を活かした

職業指導の指導は全くなく、

典型的に偏差値で大学を選ぶ時代でした。

 

憧れの大学を第1志望として、その大学しか受けませんでした。

 

落ちたら浪人の覚悟でしたが、幸いのことにたまたま合格しました。

憧れの大学でしたので、満足感はありましたが、

専攻した「法律学」に興味がわかず、

苦労して大学院では別の分野(産業心理学)を専攻しました

 

ここで話を変えます。

当時、同じアパートに私と同年齢の神戸出身の浪人生がいました。

彼は早稲田大学を希望し、浪人しておりました。

私は彼に聞きました。

「何を学びたいの?」

早稲田大学に入りたい」と彼。

「早稲田のどこの学部なの?」

「早稲田ならどこでもいい」と彼。

親しく付き合っていた彼の言葉は私には理解不能でした。

結局、彼は唯一受かった早稲田大学教育学部に入学しました。

 

人生100年時代のエクスプローラーは、

自己発見の旅といいました。

これは、さまざまな体験を積み、セルフアイデンティティ

の確立をしていくことにほかならないと言えるでしょう。

 

両親が医者で家族の一心の期待感に応えるため、

医学部に進んだものの、

医学が自分に合わないことに悩む学生もいます。

 

たとえ就職に有利な、法律学、商業学、経営学を選んでも、

大学を終えた後で、就職する場合、どの業界がいいのか悩みます。

たとえ、憧れの会社に採用されたとしても、

どの部署に配属されるのかは会社都合です。

 

しかし、多くの勤めビトは、家族、夫婦、子どもを守るため、

本来、立ち向かっていかなければならない、

自分に求められるキャリア

形成、自己開発の自己省察を行わず、

あるいは振り向くことができないまま、

忙しい日々に明け暮れます。

 

転職しようにも、転職適齢期を過ぎていたりもします。

 

転職が「天職」にならず、転々とする「転職」

になってしまう場合もあります。

 

かくしていつか、かえって、安易な自分に気づく

場合もあり得ます。

 

話を私の大学時代に戻します。

同じクラスにY君がいました。Y君は高校時代に病気にかかり、

歳は1年上でした。Y君はあまり学校に出ず、

全国を野宿していました。

文筆家を目指していた様子でした。

 

父上は外国船の船乗りで、帰国した際にはY青年にひたすら夢

を語りつづけたようです。

彼は、苦心惨憺を重ね、卒業の頃には、

作家としてデビューしました。

やがて

彼の名前は、電車の吊り革の広告でも一番大きく

表示されていました。

押しも押されない大作家となったのです。

 

Y君のように、アイデンティティを天職にし得た人は、

若き頃から自分探しに成功している例ではないでしょうか。

 

リエーターとアーティストを区分けする場合がありますが、

彼は歴史に残るアーティストなのです。

 

私のような凡人は、自分探しの旅は、

ずぅーと続いたのであります。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。