人生100年時代のライフプラン 人生100時代の生き方、健康づくり
人生100年と聞いて
こんにちは。高畑吉宏です。
皆さんは「人生100年時代」と聞いて、そんなのムリ、ムリ、またより不安になったかも知れませんね。
人生100年の言葉、活力資産とは
本稿では人生100年時代の生き方、働き方を分かりやすく私なりに紐解いてみたいと思います。
人生100年時代の提言の中で出てくる言葉の中で今回のキーワードは活力資産です。
敏雄のケース
そこで、3人の登場人物をまずは設定しておきます。
敏雄は団塊の世代で現在、72歳とします。
息子の輝夫は45歳、輝夫の娘さん陽菜さんは20歳と仮定します。
敏雄は地方の出身者で、岡山県郡部で高校まで曾祖母、祖父母、両親、兄弟を含め家族8人で生活。
都内の私立大学を終え、とある共済組合に入社し、様々な紆余曲は多々ありましたが、その組合を60歳で無事定年を迎えました。共済組合では総務部で通し、組合員の教育を行っていた。その後、その共済組合の再雇用制度により、65歳で引退生活の日々。
大学時代の彼女だった都美子と結婚。八王子郊外に一戸建ての家を購入し、子育ても無事終わりました。
はたから見れば、ちょっと口うるさい思える妻の都美子を除くと悠々自適な日々です。
大学時代にノートを見させてもらったことが、どことなく代美子を優位にした面もあったようです。
人生のあり方の理想モデルとされる「お金のゆとり、時間のゆとり、心のゆとり」は、贅沢をしなければ、実現しているとも言えます。
多少のゆとりはできたが‥不安も
とはいえ
敏雄は、育て終えた子供たちとは、妻の登美子に比べ、あまり接触はなく、疎遠になっているという孤独感があるのです。が、それを口に出すことはほとんどありません。
敏雄の一番の心配といえば、心身の健康管理です。
これは、
わが国の人生100年時代の構想づくりにおいて大きく影響を与えたリンダ・グラットン、アンドリュー・スコット 著『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』で述べられている活力資産に値します。
活力資産とは、「人に幸福感をもたらし、やる気をかき立てる資産を指すとされ、肉体的・精神的健康や、友人や家族との良好な関係などである。 まず、健康は長寿化時代において価値を増す。とりわけ、明晰で健康な脳を保つことは大きな意味を持つ」と定義されています。
この活力資産は、当然、妻の登美子にも年齢を越えて輝夫にも陽菜にもあてはまります。
ただ敏雄や登美子にとっては、より現実味や切迫感があります。
敏雄や登美子が生まれた昭和の22年の頃には、わが国の平均寿命は、60歳に届いてはいませんでした。
敏雄の年齢からすると、今後の平均余命率は、約15.6年です。
ただし、敏雄も都美子も健康寿命から言えば、すでにその年を迎えています。
そこで敏雄と登美子の課題は、健康寿命の延伸化を図り、何不自由なくアクティブ・シニアとして安心して暮らせることでした。
「お金のゆとり、時間のゆとり、心のゆとり」は、小なりとも実現していると思ってはいるものの、何か心に寂寥感が漂う日々。加えて長男の輝夫のことも気がかりです。
また、孫娘はコロナ禍で成人式もなく、成人した陽菜ことも気になってきました。
陽菜は2人に似合わずスタイルも良く、陽気で活動的であり、サークル活動に精を出し、同性からも異性からも、もてるタイプでした。それらが心配の種でもありました。
これらがキッカケでまずは、最近、耳にするようになった人生100年時代についてと敏雄は考えるようになりました。
以降は次稿に譲りたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。