人生100年時代を幸せに生きよう! ライフコーチ&カウンセラーの徒然日記

ライフコーチ&カウンせラーの現場から人生100年の人生の生き方、生きがい、対応力、不安、悩みについて情報をお伝えします。

人生の羅針盤を持とう! (Ⅰ)

こんにちは。高畑吉宏です。

人生の羅針盤を持とう! 

これが本日のテーマです。

羅針盤とは、針(=羅針)によって、方位、特に船や航空機の進路を測る道具。羅針儀。コンパスのこと。

 

この字義のとおり、私たちの人生に当てはめると、羅針盤は、私たちが生きていくための方向性を示す基本軸・自分軸のように理解していいと思います。

 

1.生きていく羅針盤を持つ意味

 

では、羅針盤を持つことの意義をご一緒に考えてみたいと思います。

その意義は、

・自分の方向性が俯瞰できる。

アイデンティティが明らかになる。

・方向性、目的性(目的地)が明らかになる。

このことによって、元気になることができる。

今の自分のやっていることを意味付けられ、価値づけら 

 れる。

困難に向かってのハードルを高め、問題解決力を高めら    

 れる。

─等ではないかと思います。

 

2.しっかりした羅針盤がなかった私の反省

 

私が田舎の高校生の時代では、当時は大学の進路指導があまりなく、情報と言えば、わずかばかりの偏差値と大学のブランド力等が、唯一の尺度でした。

 

「旺文社」という出版社から出されているA4の分厚い本が大学情報の唯一の情報源でした。

 

典型的な文系の能力しかない私は、はじめから、私学の文系を目指していて、一応、その第1願望は、何とか果たせました。

 

文系と言えば、当時は、法・経・商学部の人気が集中して、文学部等は、将来の就職を考えた場合、希望者は、少ないものでした。

 

かくして当時、私が進んだ学科のクラスでは、法律家志望が多く、1,2年次には、7,80%位が、司法試験を目指しておりました。

 

ここで私にとって問題なのは、当時、司法試験の合格者の平均年齢が、29歳と少々という事実でした。

 

もし万一私がこの資格を目指すとしたら、

・それまでの生活資金を確保できるか?

・その間、法律の学習を継続していける忍耐力が維持でき 

 るのだろうか?

・そもそも、その能力・学力があるのか?

 →実際、成績は良くはありませんした。

・自分が選んだ法律学が果たして自分に向いているのかど 

 うか?

 

この4つは、どれも深刻な課題でしたが、最後の悩みが一番、深刻でもありました。

 

3.問題点はどこにあったのか?

 

私の場合、いわば、まわりによって価値づけ、それをベクトルによってそれを内面化していたことに気づかされ、本来の自分に気づいた時期は、大学3年生の後期の頃でした。

他のクラスメートには、このような悩みを抱えている人は見当たらず、ひたすら一人で悶々した日々。

 

色々、呻吟した結果、自分の関心事は、専攻すべきテーマは、、「産業社会の働く人の産業行動」だと気づいたのです。 

簡単にいうと、「人はなぜ、働くのか」とまとめてもいいかと思います。

 

一浪(大学院受験浪人生)をして、意を決して「産業心理学」に専攻を変えて、学び直しました。

これによって、「産業心理学・心理学」について、学部での基礎知識が欠けたまま何とか大学院へ進むことができました。

それまでの間、始めて゛浪人生”となり、その間、2年半は、大学の図書館に通い詰めました。

 

結果としては、何とか合格し、この時点でアカデミィズムを目指し、当時、その分野で知られていた、中野渡信行教授の門下生と相成りました。

 

単純に言えば、2年間半以上は、ある意味、無駄な勉強をし、その付けが回ってきたという計算になります。

 (先生は、「最後まで大学に奉仕したい」という意向の持ち主でしたが、不幸にも、その通りになり、70歳を直前にご逝去されました。)

 

4.以上のこのことから学んだこと

 

自分の羅針盤を持つためには

  • 周りに左右されない自分自身の価値尺度をしっかりと持つこと。
  • 外面的期待と、切り離して自分の内なる想いを問うこと。

─が大事かと思ったのです。

 

この2点は、簡単なことではありません。

 

若者を問わず、多く人は、この課題に苛まれてもいるのですネ。

ただ言えることは、この課題を正面から、見つめていかなければ、その"付け”が後々回ってくると思っています。(後述)

 

さて、話を戻すと、

有名進学校であれば、進路指導の前に有名大学への合格者数を追究する場合が多く、真の意味での個々人へのアドバイザー、キャリアカウンセリングはしてもらえないからです。

 

情報過多の今でも、その基調は変わっていませんね。

 

もう1つは、中・高校生ともなれば、荒波を越えていきながら、自分で意思決定をしていくことが求められることは、多分、今も昔も変わりません。

 

一言で言えば、外面的な価値観や諸情報は、同調圧力として私たちに、襲い掛かってきて、プレッシャーを与えるのです。

 

若者の多くは、外からの期待に応えるため、自己の“ 本当の自分”と向き合えないまま、自分の内なる声を潜めているケースがよくあります。

 

それには、たとえば、

  • 両親からの期待
  • 両親以外の家族・親戚等からの期待
  • 友人、クラスの仲間に同調すれば安心感がある。
  • 教師や学校からの期待
  • 社会の価値観、時代のトレンド・流行、等

 

先に述べたように、自分の人生の羅針盤を築き上げていないと、社会人となっても、シニアと呼ばれる年齢層になってさえも、現実とのギャップに悩まされる方も決して少なくありません。

 

5・暫定的まとめ

 

私たちが迎えようとしている将来は、「ブーカ(VUCA)と呼ばれ、先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態を意味している呼び名です。

以前の指摘したブーカの時代とは、以下の、4つの単語の頭文字を取ったものです。

V(Volatility:変動性)

U(Uncertainty:不確実性)

C(Complexity:複雑性)

A(Ambiguity:曖昧性)

 

そのようなかで、自己を見出だして、自分の将来、キャリア形成をスタートしていかなければなりません。

 

話を若い時期に戻し、そこにフォーカスすると、

中高・大学での大学生活で言えば、先生の授業を受けることは、その生活の1つに過ぎないかも知れないです。

親や先生と違って、年齢もほぼ、同世代の友人・仲間との出会いや交流、情報のシャア、悩みを打ち分けたり、意見の交換をしたり、友情に悩んだり、恋に陥ったり…。

 

また、同じゼミ生との議論を〝肥し″として成長をしてゆけるのが、大学生活の本来の姿なのでしょう。

 

これらを生活体験することで、無形の財産を得ることができ、そのことのほうが大きいことである場合も多いと言えるでしょう。

 

この通過プロセスで、自分の姿を垣間見て、私たちの羅針盤を得て自己確立していくことができるのではないでしょうか!

  

最後までお読み頂き、ありがとうございました。