人生100年時代を幸せに生きよう! ライフコーチ&カウンセラーの徒然日記

ライフコーチ&カウンせラーの現場から人生100年の人生の生き方、生きがい、対応力、不安、悩みについて情報をお伝えします。

ホリステックライフ シニア層の時間の活かし方(2) -人生態度とは─

シニア層の時間の活かし方(タイム・マネジメント)を考えていく際、交流分析・TAという心理学(エリックバーン創始者)が大変参考になるので、それに基づいて説明をしたいと思います。

TAでは、私たち人間の”人生態度“を以下の4つのパターン化してとらえています。

 

人生態度(基本的な構え)

 自己や他人、世の中全般に対する基本的な反応傾向(態度)のことを人生態度と言います。

以下のような基本的な人生態度は、まわりの人への基本的な態度や仕事姿勢として表れてきます。

 

1.人生態度4つの型(パターン

  1. I am OK. You are OK. (自他肯定)     
  2. I am not OK. You are OK. (自己否定・他者肯定)
  3. I am OK. You are not OK.(自己肯定・他者否定)  
  4. I am not OK. You are not OK.(自他否定) 

 

2..OK感情であるとは→自分と出来事、他者に対して

好かれている   愛されている  いい人間だ  優れている  役に立っている  正しい  強い やればうまく  成功する  自由に振る舞える  豊かである  楽しい  賢い  自己実現している  安心できる

 

3. Not OK感情であるとは→自分と出来事、他者に対して

無価値である  愛されていない  愚かである 醜い 弱い 意地が悪い  能力がない 不器用だ 自分の存在は歓迎されていない 価値がない、という無意識の実感  

・このために、人との接触がぎこちなくなる。  

・未来のために現在を犠牲にしたり、過去に逃げ込んだりする。 

・自分で判断できず、また適切に人に依存できない。 

 

4.人生態度 ─人生態度の特徴─

1.I am OK. You are OK. (自己肯定・他者肯定)

 

自分も他の人も肯定的に受容している態度です。人生は生きるに値するものと感じられます。

理想的なパターンです。

生きる喜びを享受しつつ、人生を送ることができる。人を率直・素直に信頼しつつ接することができ、人といることを心から喜べます。

 

2.I am OK. You are not OK. 自己肯定・他者否定)

自分に対しては尊大な態度をもち、他の人の人生には敬意を払いません。

自分が不当に低く扱われていると感じたり、他の人とはより犠牲にされていると感じたりします。

他の人を心から信頼できず、軽蔑したりします。

 

3.I am not OK. You are OK. 自己否定・他者肯定) 

他の人と比べ、自分は無価値であると感じています。

このために、人と接すると劣等感を刺激されたり、圧迫感を持ちます。

他の人をうらやんだり、嫉妬する心が強く、逃避的傾向や抑うつ的傾向になりがちです。

優れた兄弟姉妹を持つ人で、このタイプになることがめずらしくないです。 

 

4. I am  not  OK. You are not OK. (自己否定・他者否定)

 自分の生も、この世も生きる価値がないという感じを強く持つ態度。

生きることとは苦痛に耐えることであり、頻繁に絶望感におそわれます。

人と接するのは苦痛であり人間関係は自分の安全を図ったり、利益を得るために利用すべきものという意味付けになりがちです。 

 

5.人生態度とゲームおよび人生脚本

子供の頃、受けた感情の記憶そのものは、事実の記憶そのものとともに、打ち消されることはありません。

一度ある構えを取ると、人生経験からそれを強化・固定化し人生のドラマを演じることによって自分の世界を予測可能な状態にしておこうとします。

ドラマの役者を想像してみてください。役柄は一貫していますよね。

人の生涯を通じた立場となり、人はそれを源としてゲームを演じ、人生脚本の演出をする。

しかし、一度、決めた人生態度は、それがゆがんだ態度であり、自他ともに幸福をもたらすものではないことを学んだ場合、白紙に戻して、新しい別の態度を取ることができるのです。

これを人生決断と言います。

 

TA(交流分析)従えば、まずI am OK. You are OK. (自他肯定)の交流パターンの多い時間を持つことなのです。

次に大切なポイントは、I am OK. You are OK. (自他肯定)いう”人生態度“を選ぶ決断をすることです。

一度ある構えを取ると、人生経験からそれを強化・固定化し人生のドラマを演じることによって自分の世界を予測可能な状態にしておこうとしているのです。

 

6.人生態度の修正

こうしたドラマをやめ人生脚本の演出をやめて、真に生きた生産的な人生態度を選択し、その上に立って、時間の有効活用をすることが大切なのです。

これを前提に、家族や知人・友人・関連する人々と関わっていくことこそが求められます。