マルチステージ化していく私たちの人生
人生100年時代の到来を知ることで新たなライフスタイルを!
こんにちは。高畑吉宏です。
人生100年時代への不安の解消や不安をなくするためには、まず知識を身に付け、その次のステップとして求められる生きるスキルへ段階と向かうことでしょう。
さて今回の登場人物は前回と同様です。
団塊の世代の敏雄は、かくしてリンダ・グラットン氏著『ライフ・シフト』を4日間かけて読み終えました。そこで幾つかのキーワードがありました。
それは以下のとおりです。
・マルチステージの人生
・変身資産
・活力資産
・生産資産
・エクスプロー
・インデペンデント・プロデゥーサー
・ポートフォリオ・ワーカー
などでした。
敏雄がこれらと関連した本を読んでみて、関心を抱いのは企業の人生100年時代に際して、様々な経営革新が行われていることでした。
このことは、後稿で述べることにします。
上記のように横文字を並べられても、敏雄には「言語明瞭、意味不明」の感じです。
第一、近所のリタイア組や叔父さん族を見ても、上記のような横文字を理解して生活に活かしてようにはとても思えないし、マルチステージの人生といわれても、肌感覚としてピンときません。
そこで団塊の世代の敏雄は、日本の長寿化について調べてみました。
敏雄の思考は生誕した昭和の時代にさかのぼりました。
敏雄が生まれた昭和22年から10年間の平均寿命を調べた結果、以下のとおりでした。
・昭和22年 男性50.06歳、女性53.96歳
・昭和32年 男性63.24歳、女性67.60歳
・昭和42年 男性68.91歳、女性74.15歳
・昭和52年 男性72.69歳、女性77.95歳
※以下省略。
・・・飛んで、現在は──、
明かになっている最新のデータでは2019年の日本人の平均寿命は女性が87・45歳、男性が81.41歳でいずれも過去最高を更新したとのことだ。
さらに敏雄の年代の平均余命は、もっと超えることになる。
たしかに敏雄が育ち、就学期を終え、社会人となる教育期―就業期―引退期の人生の3段階が制度としてうまく機能したのは、過去物語ではなかろうか?
これには敏雄にも、思い当たる“節”もありました。
敏雄が現役の頃、彼は組合員ためのライフプラン教育に従事したことがあったのです。
配布するテキスト教材の記入欄は、夫婦と子ども2人を標準家庭モデルされていました。老後は“余生”扱い?でした。
また単身者の受講者も散見されるようになり、敏雄が得意とする標準的なトークでは受講者を惹きつけなくなってきてもいたのです。
そこに"変化“の兆しはあったと敏雄は気が付きました。
そして改めて、リンダ・グラットンの唱えるマルチステージの人生について考えてみました。
学習期―就業期―引退期という単一的な発想では人生の生き方や流れそのものには、少子長寿化時代の私たちの個々のライフ設計づくりにはもはやムリがあると‥‥。
また年下の友人、島津の話によると、時代のニーズに適合し企業そのものも大きく変容しているようだ。
これらのことは、また島津君に訊ねることにして、敏雄は、
マルチステージの人生時代の自分創りをどのようにしよいかと、今さら考えるのでした。
まずは最近何だか元気のない45歳になった息子の輝夫のことも気がかりでした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。