人生100年時代のトリレンマ世代の一つの実態
こんにちは。高畑吉宏です。
今回は40歳歳を越えた現役のサラリーマンの現状を人生100年時代の背景の中で見つめてみたいと思います。
40歳位を越えると、すでに自分の会社での出世や昇進のゆくえが段々と視界に入ってくる時期になります。
その会社でエリートコースであれば、管理者かプロジェクトを任されている専門職に従事する年齢です。
それを肌感覚に感じながら、日々、激務にいそしんで、会社勤めをしている姿が思い浮かびます。
またこの位の年齢になると、トリレンマ世代と言われ、子どもの教育、両親の病気や介護、ご自身の退職後のこと、これら3つの課題に遭遇してくる世代です。
トリレンマとは、ジレンマが3つあることを呼称した言葉して使われるようになりました。
シニア世代にとっては、息子(お嬢)さんが、このような状況にあるかも知れませんネ。
定年制度の延伸化が図られる一方で、先行きの不透明度は確実に増してきています。
今も過去のビジネス・パーソンのストレスは、
・人間関係
・仕事の量
・仕事の質
の3つが上位項目です。
企業理念に共感を覚え、良き上司や同僚に囲まれ、適切なストレスで自分の担当している仕事が確実に自己成長を育てる仕事環境という実感を抱いていれば、ご本人のストレスはたまらないでしょう。
ですが、勤めている組織が組織であるゆえに、
与えられた「仕事を選べない」のが通常でしょう。多くのビジネス・パーソンが、
「こんなところでは一生働くのは、本当、いいんだろうか?」
「もう辞めたい!」
「辞表を出したい!」
等と思ってしまうことが一度のみならず、思うのではないでしょうか?
実は、私もそう思った一人でした。
この問いかけは、正直な自分自身への問いかけではないでしょうか?
とその瞬間に!
述べた子供たちのこと(教育費)や、住宅ローン、親の世話(介護)が脳裏に浮かび、
「叩き付けたい辞表を」出せない、と言うジレンマに陥ってしまう人もいらっしゃると思います。
ビジネス・パーソンであれば、一度のみならず、このような思いをされるのは、自然でもあります。
また企業寿命が短くなる半面、働く時間は延伸化しています。
加えて家庭でも、相手(妻または夫)に気を使い、子ども達の会話がうまくいかず、家庭内でのストレスがたまっている
かも知れません。
在宅ワークが増えて「主人在宅ストレス症候群」というケースもあります。
トリレンマ世代は、自分自身の老後、子どもの教育費、親の介護や病気に悩みを抱えている世代という訳です。
ここで親というのは、実父、実母、義父、義母の4人になりますネ。
私が親しくしている49歳の女性は、ご本人はカウンセラーのフリーランスで、旦那さんは会社員。夫の実家は静岡ですが、彼女はかいがいしい、やさしい性格の持ち主であるので、ご自身の両親(東京)と静岡に事あるごとに出向いていらっしゃいます。彼女にはお子さんはいらっしゃいません。
私自身を振り返ってみると、
2,3度転職しました(汗)
一度目は、某省関連の海外技術者の仕事を辞めた時でした。
私を除いて、優秀な方々が多い時代でした。
海外の研修者を京都に引率した時、大学院の同室だった尊敬している教授のゼミ生のバスツワーと偶然遭遇しました。
単なる偶然とは思えなくなり、それからアカデミズムへの郷愁が俄然として脳裏からずっと消えませんでした。
この思いから、約2年間でこの協会を去ることに決心しました。そして大学院に出戻った次第です。
私は、もともと、「人はなぜ働くのか?」という単純素朴な疑問を持ち続けていました。
その経由で学部時代の専攻を変えて、「産業心理学」を選び、「産業社会における人間の意識と行動」を大学院のテーマとしていました。
ところが教授の急逝により、大学への道は閉じられてしました。
2回目は、約8年間、勤めていたところからの転職です。
その時は40歳でした。
そう、今のトリレンマ世代とも言われる世代の時です。
その当時は、観光業界の人材開発の事務局長を務めていました。
絶えず脳裏に浮かんでいたことは、
「自分は観光業には特別に特化した興味はない。もっと一般業界で広く貢献したい」と言うジレンマでした。
40歳ともなると、これからの人生をどう生き抜いていくかに誰しも、一度足りとも言えず、考えあぐむものではないでしょうか?
するとその頃、「社内独立制度」という制度が開設さました。その第一号が私だったのです。
かくして当てもない、研修会社を立ち上げたのです。
専業主婦の妻と教育費の掛かる子供たちの2人を抱えながら‥‥。
それから約2年、悪戦苦闘の2年間でした。
むやみに転職や起業をお勧めできないのも事実です。
こうした現実に共感しながら親子間の相互理解が必要なのではないでしょうか。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。