団塊の世代のこれからの生き方
こんにちは。高畑吉宏です。
団塊の世代の敏雄は息子の輝夫はトリレンマ世代であることに気づきました。
息子達や家族のためにも、まずは自分自身の健康寿命の延伸化を図ることが第一であると、強く感じたのです。
そして改めて人生100年時代のキー概念とされている活力資産を反芻してみました。
活力資産とは、「人に幸福感をもたらし、やる気をかき立てる資産を指すとされるものであり、肉体的・精神的健康や、友人や家族との良好な関係などである。まず、健康は長寿化時代において価値を増す。とりわけ、明晰で健康な脳を保つことは大きな意味を持つ」でした。
団塊の世代である敏雄にとって、関心を抱いたのは、以前にも述べましたが、上記の部分の後段の「明晰で健康な脳を保つ」のパートでした。
これを基礎に置くことから始まると‥‥。
一回り以上の年下の友人の島津によれば、75歳が1つのターニングポイントらしい。
というのも、シニア層が後期(扱い)高齢者とされる75歳辺りからフレイルというサイクルに入り、心身の虚弱化の恐れがある、とのことだ。これは高齢者学会の研究から言えるらしい。
心身の健康の延伸化がまずは大切なポイントだと‥‥。
島津の意見に基づいて敏雄は考えました。
健康づくりの3要素の食事、運動、ストレスのうち、まず食事について考えてみた。
自分は、健康法、食事療法等の本は読み漁り、妻の協力によって実践したものもある。
ところが食事療法に関しては、マクロビォテック、ゲルソン療法、玄米正食法、甲田式小食療法、ビタミン・ミネラル、サプリメントを始め、多種多用である。
それぞれの主張はまちまちで、矛盾もしているのだ。
100歳以上を超えた世界最長寿者のロシアの女性が「お肉はおいしく頂いてますのよ」と述べていた言葉に触れたこともある。
だが、食事療法を唱えた実践した創始者が、必ずしも長寿者でない事例も多い。
食事療養を唱え、世間に広めたカリスマ的な人であれば昔であっても80歳以上は生きいきとして生きたモデルであって欲しいものだ。
そのような人もいるが、ここでは割愛することにします。
敏雄はさらに考えた。
だとすれば、寿命というのは宿命なのだろうか?
事実、敏雄の年齢では、これまでに多くの貴重な友人・知人を失っている。彼らは一様に食生活に問題があったのか?
彼らのうちには運動神経が抜群で柔道家としてならし、海外で指導した同期も含まれている。
彼らの死亡原因はほとんどガンだった。
それはその人の運命?
運命と宿命を分けて説く人がいる。宿命とは、現代という時代、日本人として生まれた。敏雄の両親から男の子として生まれた。岡山県の郡部で生まれた。これらは運命であり、敏雄があがいても及ぶところでない。
それに対して「運命」は、「命」を「運ぶ」と書くように自分の精進の範囲であると説く人達がいる。
膨大な著作で知られているある宗教家は「人生は宿命が半分、運命が半分」そして「運命の内、自己啓発努力が半分、高次限からの導きが半分」と説く。
敏雄はこれらのことを巡り巡って考えたが、結論が出なかった。与えられた定命というものがあるすれば、それを生き切ることが自分のライフ課題なのだと。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。