人生100年時代! 若々しい頭脳を保つためには
良い夫婦のあり方を求めて
こんにちは。高畑吉宏です。
今回は、前回に続いて表題のテーマを取り上げたいと思って
た。
前稿では、明晰は頭脳を保ち続けるためには、
- 仲間を持つこと。
- 学ぶこと。
- 新しいことにチャレンジすること。
とお伝えしました。
前稿で「明晰で健康な脳を保つ」ためには、「社会的交渉場面の創出+問題解決力の維持・発展」がカギとなると思われます、と言いましたが、
その前に1つ欠落していることに気づきました。
それは、お足元の夫婦・家庭生活を充実化することの大切さでした。
お隣の東京都では、「高齢の一人暮らしは、2040年には、112.9万世帯(高齢世帯全体の45.3%)となり、うち75歳以上は59.2万世帯で半数を超える」と予測されています。
早い話が、今でも子育て世代を除くと、シニア世代は、夫婦2人の世帯か、単身世帯が典型的な世帯となっているのが実態です。
このことは、わが自治会でも言えます。
人生100時代、長寿化によって子育ての時期よりも、夫婦2人で暮らす時期が長くなってきているのです。
夫婦の関係もリタイア後に大きく変化してゆきます。
現職の時は、夫が、
「今日は遅くなるから、夕食は要らない」
「今日の夕食は何だ」といい、
定年後は、夫が、
「どこに出かけるんだ?」
「何時に帰ってくるんだ?」
と立場がすっかり逆転してしまうケースが多くあります。
このことをウザったいと感じる妻も事実、多いようです。
今はコロナ禍で、このような会話すらもなく、夫婦2人で巣ごもり状態。お互いの時間を共有する時間がますます増えているのが実態です。
夫婦のテーマは、かなり難儀な課題です。
それ位、夫婦の関係は、他人が介入できないくらい“微妙”です。
というもの、最近夫と一緒に居るのが、面白くないというシニアの奥様からの相談が多いからです。
これらから想像すると、本当にうまくいっている円満な夫婦は、本当のところ多勢に無勢ではないでしょうか?
夫婦がうまくいっているケースを見ると、
- お互いのライフワークが一致している。
- 価値観や目指す方向や趣味が合致している。
- (熱心な信者の場合)宗教が一致している。
- 積極的な意味で人生を通して趣味が合致している。
- お互い尊敬できる関係性にある。
- 感謝できる関係である。
これらに該当するケースが多いと思われます。
夫婦は最も身近に居る他人とも言います。
夫婦は最も近くに居る他人ならば、食事を用意してくれれば、「ありがとう」の一言は言うでしょうし、掃除をしてくれたらば、「お陰様で助かりました」の言葉は掛けるでしょう。
お互いさまだと言えば、それまでですが、このことは相手(妻・夫)にも言えることでしょう。
ただし、それを相手に期待してはいけないと思います。
まずは自分から変わることです。
私たちシニア世代は、このようなことを言ったり、相手に伝えたりしないで生きてきた人たちがほとんどです。
長年の習慣は、なかなか変えられるものではありません。
ひと昔、大手の研修担当課長から、教わった言葉に「薫習(くんじゅう)」いう言葉があります。
仏教用語で、「香が物にその香りを移して、いつまでも残るように、みずからの行為が、心に習慣となって残ること、を意味します。
この「薫習」に気づいて、マインドをリセットする決意がなければ、ならないと思うのです。
「言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。」
ますは言葉を変えることからがスタートしましょう!
今のところ、このマーザー・テレサの言葉以上にお伝えできる言葉は見出せません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。