人生100年時代のライフプラン “義”という言葉から見た世相像 (2)
こんにちは。
高畑吉宏です。
私のブログを訪れた方はご存じですが、私はシニア世代です。
昭和の時代を生き抜き、その後平成の時代、今は令和の時代を日々、生活体験しています。
昭和の時代は二度にわたる世界戦争と世界で初めて原爆投下を体験し、GHQの支配があった時代です。
ただし、戦後生まれの私は、それらの経験はありません。
とはいえ、昭和の時代は“激動の歴史”だったと言えるでしょう。
戦前・戦中は、日本人は良くも悪くも日本人というナョナリティを強く抱いていた時代でした。その評価はともあれ‥。
戦中のオピニオンリーダーやマスコミが終戦後、これまでの主張を見事に“変身”したことは、驚きに堪えません。
前稿で示唆したように、日本人は、「仁、義、礼、智、信」を生活の中に自然に活かしてきた民族でした。
それは、江戸時代に日本に滞在した外国人の体験記からも証明できます。
戦前のオピニオンリーダーがものの見事に変身し“平和”と”民主主義”を語り続けました。
今のシニア層の方々、戦後育ち、典型的には団塊の世代以降、昭和の生きる力の原体験ともいうべき、モノのない時代、貧しさの体験、故郷の佳き心象風景、両親や祖父母への想いといったものを次世代に語り伝えているでしょうか。
黙して語らずでしょうか?
マスコミは第4の勢力とも言われますが、たとえば、朝日新聞は、当時、安倍内閣には批判的立場を守り、産経新聞は肯定的基調の立場でした。
こうした主義主張から取り込んでしまう支配者の意識構造のことを“虚偽意識”といいます。
ひょっとしたら、あなたの意見はあなたのご自身の意見ではなく、マスコミやテレビからの情報から知らず知らずのうちに醸成された“意見”かも知れないのです。
まずは、これらの虚偽意識から自由自在になることが先決となりますが、これは結構、大変です。
日本のナショナリティを論じようとすると、右翼扱いにされる場合があります。隣国からも干渉されます。
彼らが守るのはあくまでも“自国”です。
それは、すべて主義・主張の次元と政治的意図からです。
虚偽意識のあおりでもあります。
ここで話を転じます。
外国人に接したり、海外生活をしたりした経験をもっている方は、日本のこと、日本人のこと必ずといっていいほど聞かれます。また彼(女)は知りたがります。
あなただったら、日本のことをどう伝えますか?
これは─
外国語ができる以前の問題です。
人生100年時代に備え、将来のわが国のことを考えると、日出ずる国から日沈む国になり兼ねません。
少々、話題がズレますが、
一例を挙げると、日本の我々おじさん族は「世界一孤独」であるとも言われています。友人や知人と過ごすことのない時間の割合が16・7%と
21カ国の中でトップだったそうです。生涯未婚率が2030年には30%弱になると予測されているのもその原因の1つです。このことは、ここでは触れませんが、人生100年時代の無形財産を得るためには、課題の1つです。
日本は世界に誇る長い伝統文化を有しています。「仁、義、礼、智、信」を重んじ、自分のライフプランを考える前に、わが国のことを考えると、
経済大国としてではなく、これらを守り、語り続け、文化国家として日出る国としての矜持を持ちたいと思う昨今です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。